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  • ご無沙汰しておりました。前回の大阪都構想の記事で、米国大統領選挙についての放談を書こうと思っていたのですが、これだけ米国の国内の不安定が長引いており、何を書こうかと右往左往しましたが、ひとまず今の時点で思うことを書くことにしましょう。バイデン大統領が誕生しましたね。
  • 少し長くなりましたので、2回に分けてお送りしたいと思います。

米国は矛盾だらけの国?

  • 米国はしっかりしている国だな、と思うかたも多いと思います。毎日の国際ニュースを見ていると、あれだけ、しっかりと世界の国々に物申すことができる超大国なのですから。
  • しかしながら、実際にアメリカに言ってみると、あながちそうでもないように感じるかもしれません。実は私も米国に一回旅行しているんですが、米国人って結構アバウトな対応が多いなと思ったりします。
  • それにくわえ、矛盾だらけの国なのでは、とも思います。

でも結構民主主義はしっかりしている

  • 南北戦争ってご存知ですか。19世紀の中頃に起こった戦争です。南北戦争は米国史上最悪の国内の争いと言われていて、かなり多くの人がなくなったそうです。
  • きっかけは、米国国内で北方と南方で奴隷に対する価値観の違いが生んだ争いがエスカレートしたものと言われています。
  • 奴隷に対する扱いを法制化するという時点で揉めたのですね。奴隷制度を廃止すべきかどうか、という話です。しかしながら、この法制化におけるプロセスは、しっかりとしていたみたいです。州の数で多数決とするというやり方だったのです。当時、この法制化が佳境に入りつつあった時に、ほぼ同じ州の数で拮抗していたと言われています。ですので、態度を保留している州の動向次第で、将来の奴隷制度に大きな変化が起こるとされていました。
  • 結局、戦争というかたちで南北は揉めることになったのですが。

civil war

  • でも、これを見ていると、2021年1月に行われたジョージア州の上院議員の再選挙の動向次第で、米国の今後の政治が大きく変わると言われているのを見るとデジャブ(既視感)を感じるのですね。
  • 上院では、48人が民主党で、50人が共和党です。残りの2人を決める選挙だったのですが、民主党が僅差で大逆転を収めました。
  • 下はyahoo.comのウェブサイトより。

georgia.png

  • このように、選挙で政治を行うというプロセスはしっかりとしているようですね(不正なく行われていれば、の話ですが…)。

結局アメリカってどういう国なのだろう?

  • アメリカが出来た経緯をひもとくと、少し思うことがあるんです。
  • 多くの方が学校で簡単に歴史で触れたことがあるかと思いますが、アメリカって自由を求めて渡航してきた人たちが作った国なんです。ですから、非常に多くの人種が混ざり合っていると言われています。生まれたときから自由は守られている、という考えの人達で構成されているわけですね。
  • 一方でヨーロッパは宗教や帝政などのルールが厳しいため、生きるのがつらいと感じている人が多かったそうです。そうですね、アメリカは自由の国ともいわれますし、「アメリカ帝国」なんていう言い方はしませんね。まあもっとも古今東西、帝国のような振る舞いを全くしていないわけではないんですが…
  • 200年ぐらい前から、ヨーロッパと意見が対立したりしたら、戦いになりました。その時、ヨーロッパは軍隊を米国に送ったりしましたが、米国は団結力がとても強かったと言われ、「我々の自由に干渉することはできない」とばかりに、追い返すことが幾度もあったそうです。
  • もうひとつ、象徴的なのが第一次世界大戦です。世界史上最悪の戦争と言われます。多くの人がなくなりましたが、そのさなかで米国人は安堵していたそうです。なぜなら、ヨーロッパと陸続きではなかったため、大きな戦争に巻き込まれることはなかったからです。
  • しかしながら、米国人を載せた船がヨーロッパの近海で撃沈されるという事件が起きると、数多(あまた)の米国人が志願兵となり、ヨーロッパに派兵され、第一次世界戦争の終結をもたらしたとされています。
  • ここに見られるような団結力の強さは自由主義からでてきているのではないか、とさえ感じます。

今回の米国大統領選挙について

  • 米国大統領選挙、これを見るのが趣味という人もいるぐらいの4年に一度の一大イベントです。11月の第一火曜日に行われます
  • 2020年は11月3日(火)。日本の日付です(向こうでは2日です)。何故火曜日?これも米国大統領選挙のうんちくの一つですね。
  • これに関しては、投票に行きやすいようにするためである、とされています。日曜日は教会で礼拝するのが米国の考え方であり、月曜日は週明けということで多忙な人が多いので、火曜日になっているとされています。
  • 今回は、バイデンとトランプの争いということになりましたが、どうもしっくりこない結果になりましたね。

2020_election.png

  • というのも、両者とも史上最大得票を達成しているからです。何か大きな力が働いているのではないかと思われるほどでした。例えばですが、米国では有権者は登録制になっており、日本のように特定の年齢に達したら全員が有権者である、というわけではないのです。
  • まあこういうルールはそれで良いのですが、一つ話題になっていたのがある地区では、全住民が35万人ぐらいとなっていたのですが、有権者は成人でなければならないというのは当たり前として、登録も必要なのですが、それでも35万票前後の投票があったとされています。
  • コンピュータの不具合か、戸籍管理に不備があるのか、色々な憶測が飛び交っていました。
  • 米国全体で見ても、3億人の人口のうち、有権者は2億3000万人ぐらい。その人達から、1億5000万票ぐらいが投じられているのです。投票率が高いような気もしますね。史上最高とされています。コロナで外出が制限されていることを考えると、ますます疑心暗鬼になりますね。
  • 日本なんか、投票率5割ぐらいあれば、普通かなと言う感覚なのですが。
  • 郵便投票の開票作業が結構時間がかかったようですが、これも果たして良い制度なのかどうか、振り返る必要があるのではと思います。というのも、ある州では、信じられないルールを運用していたからです。
  • そのルールというのは、「11月3日以降に届いたものであっても、8日までに届いたものなら有効票となる」というものでした。
  • これは開票速報を見ながら、投票できるわけですよね。何じゃそりゃ、と言いたくなりますね。自身が支持している方が不利に見えたら、投票日を過ぎても投票に行けるというものです。日本ではありえないし、あまりにも矛盾しすぎますね。

米国大統領選挙のルールっておかしくない?

  • 実は、これを思っているのは多くの一般人のみならず、米国の現役議員も同じことを考えているそうです。
  • 米国では、それぞれの州から、投票代表者(選挙人)がどちらの候補者に投票するか、というのが昔から行われているのです。
  • 例えば、ペンシルベニア州では、20人の選挙人が投票を代表して行うことになっています。この人数ですが、それぞれの州で数が決まっています。一番多いのがカリフォルニア州の55人です。米国全体で見れば、538人の選挙人が投票することになります。
  • 例えば、ペンシルベニア州で全州民が投票した結果、バイデンに340万票、トランプに335万票が投じられたとしたら、その差が僅かであっても、20人の選挙人は全員、バイデンに投票することになるのです。
  • これが少しおかしいと思う人も少なくないのでは、と思いますね。せめて11人がバイデンに、9人がトランプに投票すべきとかんがえるのが普通ですね。でも、実際にはいわゆる総取り方式なんです。
  • 数字に強い方なら、イメージが湧くかと思いますが、仮に全国民の投票総数を見て、候補者Aに投じられた票数と候補者Bに投じられた票数で、候補者Aに投じられた票数が多くても、最終的には選挙人によって投票された票数を見れば、候補者Bに軍配が上がる、っていうことも起こり得てしまうのです。
  • 実際、2016年の選挙では、トランプが6,300万票、クリントンが6,600万票なのに選挙人投票の結果ではトランプが勝っているわけです。

米国大統領選挙、そしてその結果。(2)に続きます。